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読書記録など。

ジャーナリズムの可能性 書評

「ジャーナリズムの可能性(原寿雄)」読了後の感想。 理想主義的、反政府的ジャーナリズムのあり方を延々と語る。基本的に過去の著書である「ジャーナリズムの思想」から内容は変わらず。最近の事件も取り入れてるが、それだけで、ネット時代の犯罪等への考…

ラカン (ちくま学芸文庫) 書評

ラカン (ちくま学芸文庫)、フィリップ ヒル著、読了後の感想。 イラストをふんだんに使いながら、精神分析家ジャック・ラカンの思想をたどる、面白い本。精神分析学ほど怪しい学問はないと思っているし、ラカンの思想は難解で有名だが、この本はイラスト含め…

早わかり世界の文学―パスティーシュ読書術- 書評

「早わかり世界の文学―パスティーシュ読書術-ちくま新書-清水義範」読了後の感想。清水義範というパスティーシュ小説家の新書。 世界の文学それぞれへの解説は興味深いものが多く、引きこまれた。作者のパスティーシュに関する見解も面白かったが、作者の人…

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 書評

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)、高橋 昌一郎著、読了後の感想。 前回の理性の限界に続き、様々な学者などの立場からのディベ-ト形式となっていて、全体的に読んでいて楽しい書籍になっているのは間違いない。 パスカルの、神…

ジャーナリズムの思想 書評

「ジャーナリズムの思想 原寿雄著」読了後の感想。様々なマスコミの問題点を取り上げ、批判しているので参考になるが、権力者に阿らないという主張が、しばしば権力者の意見には逆らわなくてはいけないという強迫観念に達しているのが気になる。マスコミは権…

50年前の憲法大論争 書評

50年前の憲法大論争 (講談社現代新書): 保阪 正康著、読了後の感想。 50年前の議論であるが、内容としては今と殆ど変わらない改憲論争が楽しめる。このテーマの議論の本質は全く変化してないようだ。政治家と法律学者が議論するような形式で、政治家はなん…

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 書評

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性、高橋 昌一郎著、読了後の感想。 タイトルの印象では理性主義批判、科学主義批判的な内容かと思ったが、主に学問研究により解明された、合理的な結論が不可能な議論等の紹介が主な内容。例として、平等な投票が不…