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読書記録など。

2013-01-01から1年間の記事一覧

読書メーター

本日、読書メーターに登録した。 検索して出てきた本を素早く読んだ本などに登録でき、システム周りもよくて快適に使えそうなのだが、感想・レビュー欄の文字制限が凄い。 何箇所か本の内容に言及した文章を書くと、すぐに字数制限に引っかかる。 これでは、…

清水真木『これが「教養」だ』 書評

清水真木『これが「教養」だ』 読了後の感想。 この本は、「教養」という言葉の歴史を示し、日本の「教養」という言葉の受容の経緯を探った本。 「教養」という言葉そのものは「ビルドゥング」というドイツ語の訳語として使われた。それが、日本では「修養」…

「噂の真相 25年戦記」 書評

岡留 安則「噂の真相 25年戦記」読了後の感想。 これは、「噂の真相」という、ある種伝説的な雑誌(現在休刊)を立ち上げた編集発行人がこの雑誌の奮闘の歴史を振り返った本である。 と言っても、私自身はこの雑誌を読んだことはなく、名前を知ったのも、昔…

「ブラック・スワン」ナシーム・ニコラス・タレブ 書評

「ブラック・スワン」上下巻読了後の感想。 ナシーム・ニコラス・タレブ「ブラック・スワン」は、タレブ氏が、現在の金融工学を中心とした数理系社会科学の問題点を激しく批判した書。 かなりの話題作らしく、タレブ氏は海外では人気者だそうだ。 確かに、本…

「科学と人間の不協和音」「科学の横道」 書評

「科学と人間の不協和音」「科学の横道」読了後の感想。 池内了「科学と人間の不協和音」は、科学者である池内氏による現代科学構造への批判の書。 この著者は以前より、科学についての問題を批判する書をいくつか出している。原発事故によって、日本人の科…

「株のからくり」「タブーの正体」 書評

「株のからくり」「タブーの正体」読了後の感想。 奥村宏「株のからくり」は、株の仕組みを解説するだけでなく、現代の株式周辺の動きを苛烈に批判した本。私は株の仕組みを知りたくてこの本を読んだが、思いの外株式会社や金融関係の制度、会社の批判が多く…

「心理学とは何なのか」「新聞・テレビはなぜ平気でウソをつくのか」 書評

「心理学とは何なのか」「新聞・テレビはなぜ平気でウソをつくのか」読了後の感想。 「心理学とは何なのか」は、心理学の入門書を期待したが、それほど読みやすくはなかった本。個人的には心理学全体の見取り図を期待して読んだのだが、結局全体像は殆ど見え…

「超常現象をなぜ信じるのか」「三国志 演義から正史、そして史実へ」 書評

「超常現象をなぜ信じるのか」「三国志 演義から正史、そして史実へ」読了後の感想。 菊池聡「超常現象をなぜ信じるのか」は、人間がオカルトを信じる心理学的仕組みについて解説した本。科学的解説や、心理トリック的な面白い例も紹介されていて、読んでい…

「ゼロからわかる経済学の思考法」「日本経済の奇妙な常識」 書評

「ゼロからわかる経済学の思考法」「日本経済の奇妙な常識」読了後の感想。 小島 寛之「ゼロからわかる経済学の思考法」は、主にミクロ経済学の面白い理論の紹介などをした本。ゲーム理論などが紹介されていた。入門書的な本なのであまり言うことはない。経…

「佐和教授 はじめての経済講義」 「経済学の犯罪」書評

佐和 隆光「佐和教授 はじめての経済講義」読了。 経済学の入門的内容について書かれた経済入門書。 経済知識の基礎を固めるために読んだ。まあ普通の内容。知っていることが多かったので飛ばしぎみに読んだため、印象があまりない。わかりやすい本ではあっ…

経済論戦の読み方 書評

経済論戦の読み方 (講談社現代新書) 田中 秀臣 (著)、読了後の感想。 著者は、リフレ派の立場から、様々な2005年頃の経済論戦を批評する。 私もリフレの主張は割りと正しいと考えているので違和感なく読めたが、反リフレの主張を持つ人が読むとどう感じるだ…