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読書記録など。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

清水真木『これが「教養」だ』 書評

清水真木『これが「教養」だ』 読了後の感想。 この本は、「教養」という言葉の歴史を示し、日本の「教養」という言葉の受容の経緯を探った本。 「教養」という言葉そのものは「ビルドゥング」というドイツ語の訳語として使われた。それが、日本では「修養」…

「噂の真相 25年戦記」 書評

岡留 安則「噂の真相 25年戦記」読了後の感想。 これは、「噂の真相」という、ある種伝説的な雑誌(現在休刊)を立ち上げた編集発行人がこの雑誌の奮闘の歴史を振り返った本である。 と言っても、私自身はこの雑誌を読んだことはなく、名前を知ったのも、昔…

「ブラック・スワン」ナシーム・ニコラス・タレブ 書評

「ブラック・スワン」上下巻読了後の感想。 ナシーム・ニコラス・タレブ「ブラック・スワン」は、タレブ氏が、現在の金融工学を中心とした数理系社会科学の問題点を激しく批判した書。 かなりの話題作らしく、タレブ氏は海外では人気者だそうだ。 確かに、本…

「科学と人間の不協和音」「科学の横道」 書評

「科学と人間の不協和音」「科学の横道」読了後の感想。 池内了「科学と人間の不協和音」は、科学者である池内氏による現代科学構造への批判の書。 この著者は以前より、科学についての問題を批判する書をいくつか出している。原発事故によって、日本人の科…