2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧
アルチュセール全哲学、今村仁司著、読了後の感想。 マルクス主義哲学者アルチュセールの哲学を解説した本。内容は半分くらいしか分からなかったが、潜在的な「問いの構造」とそれを見抜く「徴候的読解」や「イデオロギー装置」など、独特の用語の意味がなん…
「トクヴィル 現代へのまなざし」富永 茂樹著、読了後の感想。 保守主義と民主主義の中間ほどの立ち位置で考察するアレクシス・ド・トクヴィル。平等思想は他者への羨望を生み、階級社会と違い上に上がれるという希望がある分、永遠に自分の実力の不足に絶望…
「ジャーナリズムの可能性(原寿雄)」読了後の感想。 理想主義的、反政府的ジャーナリズムのあり方を延々と語る。基本的に過去の著書である「ジャーナリズムの思想」から内容は変わらず。最近の事件も取り入れてるが、それだけで、ネット時代の犯罪等への考…
ラカン (ちくま学芸文庫)、フィリップ ヒル著、読了後の感想。 イラストをふんだんに使いながら、精神分析家ジャック・ラカンの思想をたどる、面白い本。精神分析学ほど怪しい学問はないと思っているし、ラカンの思想は難解で有名だが、この本はイラスト含め…