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読書記録など。

2012-01-01から1年間の記事一覧

『ニューヨークタイムズ』神話―アメリカをミスリードした“記録の新聞”の50年 書評

『ニューヨークタイムズ』神話―アメリカをミスリードした“記録の新聞”の50年、ハワード・フリール、リチャード・フォーク著、読了後の感想。 これは、かなりラディカルなニューヨーク・タイムズ批判の書である。日本の新聞(特に朝日新聞)への批判の書はよ…

テレビの日本語 加藤昌男著 書評

テレビの日本語 、加藤 昌男著、読了後の感想。NHKアナウンサー出身の加藤昌男氏が、テレビに出てくる日本語の変遷を語る。NHK出身らしく、日本語の乱れを憂いたり、どんどん字幕テロップが画面中に埋め尽くされ、!や?を多様するようになり、「饒舌」にな…

クリプキ―ことばは意味をもてるか 書評

クリプキ―ことばは意味をもてるか、飯田 隆著、読了後の感想。 哲学書に入るが、非常に薄い本で、分量としてはわりとさくっと読める。 内容もわかりやすく、私のような哲学初心者には向いている。ただし、分量とわかりやすさの代わりとして、当然ながらソー…

ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命 書評

ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命 (光文社新書) 上杉隆著、読了後の感想。 上杉さんは、相変わらずどんなテーマでもマスコミ批判が基本になる。この本はウィキリークス事件を受けて書かれたものだと思うが、ウィキリークス以外の…

危ういジャーナリズム 書評

危ういジャーナリズム、杉下恒夫著、読了。 Amazonのレビューが無くて、少し寂しい思いがした。 内容はとてもいい本だと思うが、2000円は確かに高いか。 それに、マイナーな他国に興味を持つ日本人の割合は多くないのだろう。 本の内容は、ケニア、スリラン…

アップルvsグーグル 書評

アップルvsグーグル 小川浩 林信行著、読了。 私がなぜアップルを全面的に好きになれないかがわかった気がする。 アップルとグーグルの戦略などについてこの本は書いているのだが、アップルの閉鎖的囲い込みもあまり好きではないし、オシャレで洗練されたデ…

ポストモバイル 書評

ポストモバイル 岡嶋裕史著、読了。 モバイル社会の後に何が来るのか、現在の最先端の技術などを紹介しながら綴る。これから、ITは現実世界を書き換えて行く、それは確定している、といった論調。 著者は、いずれアクセス用のデバイスは無くなるだろうと予測…

チェスに関するメモ

■代表的なチェス王者のメモ。 [戦前] ・ヴィルヘルム・シュタイニッツ(オーストリア→アメリカ) 1886年~1894年王者 「近代チェスの父」。初代世界チャンピオンである。 ・エマニュエル・ラスカー(ドイツ) 1894年~1921年 2代目 チャンピオン 心理学の要…

「ウィキペディア・レボリューション」書評

「ウィキペディア・レボリューション」読了。400ページ超えの大著。 ウィキペディアの歴史がたっぷりと詰まった一冊。 順調に成長しているように見えるウィキペディアが、裏でいかに苦労を重ねながら成長してきたかがわかるものとなっている。 技術的な苦…

「ジャーナリズム崩壊」書評+「反西洋思想」書評

ひとまず、最近読んだ本のメモでもしておく。 「ジャーナリズム崩壊」上杉隆著、読了。 この人のマスコミ批判はやや瑣末なものも含んでいるし、ニューヨーク・タイムズを贔屓し過ぎだが(ニコラス・クリストフの日本への偏見が多大な記事について、記者クラ…