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「心理学とは何なのか」「新聞・テレビはなぜ平気でウソをつくのか」 書評

「心理学とは何なのか」「新聞・テレビはなぜ平気でウソをつくのか」読了後の感想。

「心理学とは何なのか」は、心理学の入門書を期待したが、それほど読みやすくはなかった本。個人的には心理学全体の見取り図を期待して読んだのだが、結局全体像は殆ど見えず。様々な心理学実験の例を示して解説を行なっているのだが、実験の内容が複雑で文章量が多く読むのがしんどいのはしょうがないとして、解説の部分もややわかりづらい部分が多く、疲れる。心理学そのものは難しい学問でないはずだが、要らない部分で難しくしているように感じられた。

「新聞・テレビはなぜ平気でウソをつくのか」は、相変わらずの上杉隆の本。いつもどおりの記者クラブ批判、マスコミ批判。そこそこ面白く読めるのだが、さすがに同じような内容が多く、この著者の本を読む必要性について改めて考えたくなる。まあさらっと読めるからそれほど悩むほどでもないが。とは言え、買ってまで読むかは怪しい。それでも、アマゾンレビューでの叩かれ方はやや過剰にも思える。まとめwikiも出来て、アンチも定着してしまっただろうからもうどうしようもないのだろうが。実際、著者にも問題が多いのは事実だと思うが、そのような人でなければここまで既存マスコミに喧嘩を売ることができないとも言えるのでは。