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「ゼロからわかる経済学の思考法」「日本経済の奇妙な常識」 書評

「ゼロからわかる経済学の思考法」「日本経済の奇妙な常識」読了後の感想。

小島 寛之「ゼロからわかる経済学の思考法」は、主にミクロ経済学の面白い理論の紹介などをした本。ゲーム理論などが紹介されていた。入門書的な本なのであまり言うことはない。経済学の限界について語った項があり、経済学者の悩みのような部分がわかる。やはり当事者も悩んでいるのだろう。

吉本 佳生「日本経済の奇妙な常識」は、日本経済についてよく言われる意見に、データを駆使して反論しながら自説を語る本。著者は反リフレのようだ。1ドル80円台である日本が円高だという通説に対しても反論する。まずは、データをしっかり駆使して説明しているため、基本的には信用できるものと判断した。しかし、相変わらず経済学の議論は何が正しいか判断するのが難しい。購買力平価から見ると円高ではない、だから円安政策は現状で円安なのだから通貨戦争を仕掛けることと同じ、との主張が妥当なのかどうか全然わからない。とにかく、金融緩和批判(=インフレ・ターゲット批判)論者はこのように論を立てるという一つの例として勉強になる。説明の仕方は真摯であるので、鵜呑みにしないながらも、著者のことは注目することにしたい。