文章生成ファクトリー

読書記録など。

Amazonに、アプリ内検索でのみ表示される本がある謎について

Amazonを愛用して本をよく買っている。

しかし、検索した際に、Amazonのデータベース上にはあるのにも関わらず検索結果に表示されない本があることに気がついた。

有栖川有栖の「双頭の悪魔」

例えば、有栖川有栖の「双頭の悪魔」という作品がある。

これを、Amazonで検索すると、一見したところ、文庫版しか存在しないかのように見える。

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%E5%8F%8C%E9%A0%AD%E3%81%AE%E6%82%AA%E9%AD%94&rh=i%3Aaps%2Ck%3A%E5%8F%8C%E9%A0%AD%E3%81%AE%E6%82%AA%E9%AD%94

 

しかし、実際は文庫版の他に東京創元社の単行本版が存在し、ちゃんと個別のページもある。タイトルは「双頭の悪魔(黄金の13)」となっている。

Amazon.co.jp: 双頭の悪魔 (黄金の13): 有栖川 有栖: 本

このページは私が調べた限り、「双頭の悪魔」で検索しても、「双頭の悪魔 黄金の13」で検索しても、「双頭の悪魔 東京創元社」で検索しても検索結果には出てこない。

唯一のアクセス手段は、まず双頭の悪魔の文庫版ページに行き、書影画像の右側にある「Kindle版」「単行本」「文庫」の欄より「単行本」を選ぶことだけだ。

 

基本的に、同じ名前の書籍は発売が新しいもののみ検索結果に表示され、同名の過去の書籍はこのようにして隠れる仕組みのようだ。

 

このことを知った時はわかりづらいとは思ったが、仕組みさえ理解できれば問題ないかとスルーしていた。

 

しかし本日、上記より酷い事例に遭遇した。

 

ジェイムズ・エルロイの「ホワイト・ジャズ」

ジェイムズ・エルロイの「ホワイト・ジャズ」という作品がある。

この作品をAmazonで検索すると、文春文庫の2014年発売バージョンのみ表示される。しかし、この作品はすでに高い評価を得て、「ホワイト・ジャズ文体」なる文体を模倣した作家も登場している作品であり、当然ながら去年に発売した作品ではない。つまり、検索に出ているのは改訂版や新訳版等と考えられる。

すでに双頭の悪魔などで学んだ経験があったため、まずは作品ページに飛んで、リンクから過去のバージョンを参照しようと思った。

しかし・・・

Amazon.co.jp: ホワイト・ジャズ (文春文庫): ジェイムズ エルロイ, James Ellroy, 佐々田 雅子: 本

 

双頭の悪魔のケースとは違い、「文庫」の表記がひとつのみ。

ならばと、「すべての フォーマットおよびエディションを表示する」を選んで選択してみるが、やはり一種類しかない。

 

ここまで来ると、過去のバージョンはAmazonには置いていないだけだという結論になりそうだ。それなら表示されないのは当然で、納得がいく。

しかし、事態はより複雑だった。

 

アプリで検索してみると・・・

試しに、iOSAmazonアプリで「ホワイト・ジャズ」と検索してみた。

すると何故か、1999年発売バージョンのホワイト・ジャズが検索結果に表示されるではないか。

こちらも文春文庫だが、表紙も異なるし発売年数が15年もズレている紛れも無く別の本だ。

つまり、ブラウザでの検索では検索結果にも、商品ページからのリンクからも引っかからない商品が、アプリでの検索では引っかかるということになる。

 

理由が分からない

なぜ、こんな設計になっているのだろうか。

双頭の悪魔にしても、実はアプリで検索した場合は単行本バージョンも表示される。

つまり、少なくとも個人的にはアプリ版のほうが便利だ。

アプリ版の普及を促すためにWeb版を不便にしている?そんな馬鹿な。

単なるAmazonのミスなのだろうか。

理由について誰か言及していないかと調べていたが、そもそもこの問題について触れている記事が見つからなかったので、誰か詳しい人がいたら教えて欲しくてこの記事を書いた。

 

個人的にかなり使いづらいんで、改善して欲しいなー。

何かご存知の方は教えて下さい。