とあるWeb会社の記事にコピペ改変疑惑
株式会社プレイウィズという会社がある。
創立は2006年11月、事業内容は
「WEB企画と戦略」
「WEBメディアの運営」
「EC事業」
「映像メディアの運営、制作」
「クリエイティブの創出」
とある。
取引・企画提案実績として、「グーグル株式会社」「株式会社講談社」「ソフトバンク株式会社」「ヤフー株式会社」他 総計1300社以上とあるから、なかなかすごい。
この会社HPに投稿されているある記事を見ていて、違和感を持ったのがこの記事を書いたきっかけになる。
ある記事とは、以下の2014年08月05日に投稿された記事だ。ブクマも10ついている。
この記事を読んで、
「同じ記事を別のページで見たような・・・」と思って確認してみた。
すると、以下の2014年03月11日投稿の記事が見つかった。
株式会社ギャプライズによるHPの記事だ。こちらの方が古い。
記事タイトルはそれぞれ
「新人Webデザイナーにありがちな5つのコミュニケーショントラブルとその解消法」
「webデザイナー(ディレクター)に読んで欲しい!いいサイトを作る為のコミュニケーション術」
と違う内容であるかのように見えるが、実際はどうだろうか。
以下、古い方の記事を上に、新しい方の記事(コピペ疑惑の記事)を下にして比較していく。
冒頭
■被害側
「イメージしてたデザインと全然違う」
「これじゃ売れる気がしないんだけど」
「ちゃんと頭使って考えてんの?」
突然ですが、あなたは日常的にこんなことを言われていませんか?
■コピペ側
「イメージしてたデザインなんか違うんだよね」
「これじゃ全然売れる気がしないんだけど、大丈夫なの?」
「これちゃんと考えてやった?」
もしかして、あなたは日常的にこんなことを言われていませんか?
冒頭からこれである。
下側は、細かく言い回しを変えているが文の構造は全く同じである。
思わず「これちゃんと考えてやった?」と聞きたくなる。
1つめの項目
■被害側
1.「イイ感じ」などの曖昧な指示を真に受けてしまう
あなたは、ディレクターから普段こんな風に指示を受けていませんか?
「方向性はだいたいこんな感じで」
「イイ感じに仕上げといて」
「キミのセンスにまかせるわ」このような曖昧な指示を「はい分かりました」と真に受けてしまうと、アウトプットが的外れなものになりやすくなります。
■コピペ側
1:一度は言われる「イイ感じにお願い」を真に受けない
もしかしたら、こんな風に指示を受けている事がありませんか?
「だいたいこんな感じの方向性で」
「イイ感じに仕上げてくれると期待してる!」
「キミのセンスを信じる」
このような曖昧な指示を「分かりました!」と真に受けてしまうと、アウトプットが的外れなものになりやすくなります。。。
1つめのアドバイス内容、ほぼ同じ。
ちなみに、他の部分も基本的にはほぼ同じである。
2つめの項目
■被害側
2.キーワードが持つ「イメージ」のズレを放置している
ある日クライアントから
「さわやかなデザインにしたい」
という依頼をもらったら、あなたはどうしますか?
もしあなたがこの指示を真に受けて「さわやかって何だろう・・・」と悶々と考え込んだり、または「これがさわやかだ!」と独りで突っ走ってしまうタイプなら “要注意” です。
■コピペ側
2.キーワードの「イメージ」がズレている?
「さわやかなデザインがいいですね〜」という依頼をもらったらどうしますか?
もしこの指示を受けて「さわやかって何だろう・・・」と悶々と考え込んだり、「これがさわやかに違いない!」と降臨したアイディアにニヤリと笑い、独りで突っ走ってしまうタイプなら “要注意” です。
2つ目も全く同じ。文章の細部を変える努力が涙ぐましいが、元ネタがバレバレなので凄く虚しい。
3つ目の項目
■被害側
3. 参考サイトを見るポイントがディレクターとズレている
デザインカンプを提出した際に、
「はじめに見せた参考サイトと全然違うんだけど」
こう言われたことはありませんか?
このトラブルは、参考サイトを見る際のお互いの「見ているポイント」がズレたときに発生します。
■コピペ側
3. 参考サイトの見るポイントが全然違う
デザインのラフなどを提出した際に、「参考サイトと全然違うんだけど、どこを参考にしたの?」
こう言われたことはありませんか?
これは参考サイトを見る際にお互いの「見ているポイント」がズレたときに発生します。
もう言うまでも無い。
ちなみにこの後の箇所で、被害者側の記事では実際のサイトを例に説明を行っているが、コピペ側では面倒だったのだろうか、そのあたりは省略されている。
残り
もう例示する必要もないだろうから、改変した結果矛盾した箇所だけ抜粋する。
■被害側
ここで重要なのは、例えば指示を出したディレクターが
「これ今日の何時くらいまでにいけそう?」
と聞いてきたときに、バッファ込みの期限をはじめから伝えておくことです。
具体的には、例えば現在時刻が14時で、完了予想時間が2時間だった場合、
「そうですねー、17時までには終わると思います」
という風に、さもはじめから3時間かかるかのように伝えます。
■コピペ側
ここで大事なのは、指示を出したディレクターが
「これ今日の何時くらいまでにいけそう?」
と聞いてきたときに、『幅込み』の期限をはじめから伝えておく事です。
例えば現在時刻が15時で、予想時間が2時間後だった場合、「17時までには終わると思います。」
という風に、さも3時間はかかるかのように伝えます(笑)
元の文章では14時から3時間とって17時と言っているのに、コピペ側では14時を15時に改変したせいで、文章が意味不明になっている。
せめて「さも3時間はかかるかのように伝え」て欲しかった・・・。
結論
さて、はっきりとした事情を知らないため、記事タイトルは一応「疑惑」としているが、特別な事情が無い限り、これは明らかに文章のコピペ改変ではないだろうか。
サイトを見る限り、関連会社でもなさそう。
酷いことに、「webデザイナー ディレクター」等でググると、コピペ改変側が上位に来るようだ。
ちなみに
このコピペ改変疑惑がる株式会社プレイウィズは、サイトのヘッダー画像に
「行儀よく真面目なんてクソくらえ」と記載しており、会社の標語にしているようだ。
この標語を見ると、今回の件も会社の思想通りだから問題ないのかもしれない・・・。
以上。