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経済論戦の読み方 書評

経済論戦の読み方  (講談社現代新書) 田中 秀臣 (著)、読了後の感想。

著者は、リフレ派の立場から、様々な2005年頃の経済論戦を批評する。

私もリフレの主張は割りと正しいと考えているので違和感なく読めたが、反リフレの主張を持つ人が読むとどう感じるだろうか。経済学の知識を無視した議論を行う人が、リフレの反対者に多いという。リフレ以外の主張は経済学的に誤っていることが多いということか。もちろん、著者はちゃんと反対派の主張を記した上で反論しているため、概ね平等である。構造改革派の議論は疑わしいという部分は説得力を感じた。経済学的な議論に疎いため、基礎体力をつけようと思って読んだ本なので、十分ためになったが、この本が正しいと判断できるほどの自信はない。果たして、そのような判断ができる日が来るのかどうかはわからない。