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読書記録など。

「ジャーナリズム崩壊」書評+「反西洋思想」書評

ひとまず、最近読んだ本のメモでもしておく。

「ジャーナリズム崩壊」上杉隆著、読了。

 この人のマスコミ批判はやや瑣末なものも含んでいるし、ニューヨーク・タイムズを贔屓し過ぎだが(ニコラス・クリストフの日本への偏見が多大な記事について、記者クラブの閉鎖的気質が原因で日本を嫌いになったからしょうがない、とでも言いたげな論調はおかしい)、記者クラブへの批判はひとまず共感が持てる。

 

「反西洋思想」 イアン・ブルマ(オランダ)、アヴィシャイ・マルガリート(イスラエル)著、読了。

 オリエンタリズムに対応する、オクシデンタリズム(西洋蔑視主義とでもいえるか)についての分析。かなり広い範囲を扱っているので、個々で見ると正確性に欠けるのではと思う記述も多かったが、テーマそのものは興味深い。オクシデンタリズムの源流は西洋(ドイツロマン主義)にあるとのこと。つまり、西洋批判の発想を西洋から得ているということになり、皮肉な感じとともに、西洋の議論の幅の広さも感じる。ポストモダン的なオリエンタリズム批判がいきすぎていることへの批判を含んだ著書と考えるべきだろう。内容は興味深いが、繰り返し繰り返し非合理主義の極地のような思想の話を聞かされるので、ややうんざりする。なんとか読みきったが、二度は読みたくないタイプ。