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「世の中がわかる「○○主義」の基礎知識」「デカルト入門」 「新聞消滅大国アメリカ」 書評

「世の中がわかる「○○主義」の基礎知識」「論争 若者論」 「デカルト入門」「新聞消滅大国アメリカ」 読了後の感想。

吉岡 友治「世の中がわかる「○○主義」の基礎知識」は、よく目にするような様々な思想上の○○主義の意味を簡単に説明した本。

確かに、大量の主義を説明するので、一つ一つの説明が短くなること自体は仕方ないことだと思うが、実際に短すぎてよくわからないところもある。ある程度知っている部分では、説明がおかしいと感じるところもあった。結局同じ主義で括られていても違いがある主張がなされるケースも多いし、仕方ないのかもしれないが、この本でわかったつもりになっても、結局実際に○○主義について書かれた文章を見た時に正しくわかるかは怪しいだろう。とは言え、とりあえずひと通りの有名な○○主義の概観を把握するには悪くない本である。

 

デカルト入門」は、デカルト思想の入門書。読んでいて疲れた。デカルトはすでに問題点は語り尽くされているだろうから、この本ではデカルト批判についてはそれほど触れず、デカルトの思想に重点を置いている。しかし、コギト・エルゴ・スムの下り以外はそれほど論理的な議論に思えず、あまり感心するような思想は無かった。デカルトの数学や物理学への貢献についてはこの本でも書かれている通り確かなので、どちらで評価するかによって印象は大きく異なるだろう。

 

「新聞消滅大国アメリカ」は、現在のアメリカで新聞が危機に瀕していることを語った本。

個人的に、結構な衝撃を受けた本。日本のマスコミを批判する意見は山ほどあるし、日本マスコミ衰退論もあるが、それでも読売新聞の部数は世界でトップだし、戸別販売で発行部数は安定している。よって、今すく日本の新聞がどうこうなるとは考えていない。しかし、アメリカは日本と違って、本当に深刻な状態なのではないかと感じた。NYタイムズが2009年末までの3年間で社員の3分の1近い1400人を削減した。09年だけで全米の日刊50紙が消滅。などなど、ショッキングな話が載っている。日本と違い一部売りが基本のアメリカでは、日本より露骨に売上が減っていく。特に地元紙が大変らしい。新聞がなくなることはないだろうが、あまり金のかかるわりに話題にならないような取材は減っていくのではないかと不安になる。