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文章生成ファクトリー

読書記録など。

技評サイト改ざん事件にも関与・・・ 数字と事例でみる「唐澤貴洋」弁護士2

どこまで信用していいかは不明だが、技術評論社サイトをクラッキングした犯人「0Chiaki」の逮捕への流れを記載した詳細な記事が話題になっている。

 

今回の逮捕に関しては以下など。

 

技術評論社サイトクラッキング事件については以下が詳しい。

 

 

事件の背景にあるもの

さて、この事件については、基本的に一般的なクラッキング事件と同様、特段の背景説明などなく語られることが多い。

しかし、私としては、この事件の背後にある文化についても語られるべきであると考えているので、この記事を書いた。

 

記事タイトルにも記載したが、この事件には「カラコロ民」の存在が深く関わっているからだ。

(カラコロ民は、唐澤貴洋弁護士を殺すという書き込みを行い、唐澤弁護士関連のネタで遊ぶネットユーザーたちの通称)

 

ちなみに、唐澤貴洋弁護士が何者か、なぜ被害にあっているかについての基本的な記述は、以下の記事を参照して欲しい。

 

カラコロ民について

カラコロ民は、「唐澤貴洋殺す」と書き込むこと、あるいはその書き込みを見ることに全く抵抗がない。

この中でも過激なユーザーは、「殺す」という曖昧で逮捕要件を満たさない書き込みだけでなく、場所と時間と殺害方法をある程度具体的に記載しつつ殺害予告を行うこともある。

通常であれば、このような書き込みは逮捕要件を満たす可能性があるため、2ch的な反応として「これはOUT」「通報しました」などのレスがつけられることが多い。

しかし、これがカラコロ民のスレッドになると「これはいけない」「○○だからセーフ」などといった反応が大半を占めることになる(このような反応は、唐澤弁護士やカラコロスレに由来を持つ、お決まりのフレーズとなっている)。

これらの定型句は各所でやりとりされているが、一例として漫画投稿サイト「新都社」に投稿された唐澤弁護士をネタにした漫画と、その漫画に対する反応を挙げる。

(漫画の内容が過激で酷いので注意)

漫画 http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17692&story=1

反応 http://neetsha.jp/inside//comment.php?id=17692&page=all

 

カラコロ民とカラッキング

カラコロ民は、殺害予告という犯罪をものともしない性質から、他の犯罪行為への抵抗感も低いのかもしれない。

サイトを、唐沢弁護士関連の内容を含めた内容などに改竄する、クラッキング行為(カラサワ+クラッキングということで、通称「カラッキング」)が何度も起きている。

その事件をまとめたものが、唐澤貴洋wiki(カラコロ民による唐沢弁護士関連の全てをまとめたまとめwikiのこと)に記載されている。

 

カラッキング - 唐澤貴洋wiki

上記でカラッキングを仕掛けていると思われるユーザーは何人かいるようだが、その中の一人が今回逮捕された「0Chiaki」氏なのである。

 

「0Chiaki」氏について

この人物が何者か。これも唐澤貴洋wikiに詳細が記載されている。

0Chiaki - 唐澤貴洋wiki

記事が存在するということ、また本人の様々な書き込みを見ても、かなり熱心なカラコロ民であることは間違いない。

Twitterで唐沢弁護士に対する殺害予告ツイートが大量投稿される事件が2015年2月に発生している。

これも、「0Chiaki」氏の仕業とされている。

今回話題になった技評.jpの書き換え事件についても、書き換え結果として、「恒心綜合法律事務所(唐沢弁護士の旧法律事務所)の公式HPでへリダイレクトされるように仕掛けてあった。

よって、これはただのクラッキング事件ではなく、唐沢弁護士に関する一連の騒動の一つとして位置づける必要がある。

 

犯罪道具としての「Tor」

今回話題になった記事では、「Tor」という匿名通信システムについても触れられている。

そして、例の唐澤貴洋wikiには、なぜかこのTorの記事がある。

Tor - 唐澤貴洋wiki

カラコロ民には、このTorという用語はそれなりに普及しているようだ。

そう、実はカラコロ民の一部は、このTorを使用して殺害予告をしているようなのだ。

 

「0Chiaki」氏の心理とカラコロ民の暴走

クラッキングや犯罪予告など、普通なら批判されるだけの行為。

しかし、その行為により、讃えられたり喜んでもらえる。

それだけの理由で、人は犯罪をも犯す。

「0Chiaki」氏の心理も、つまりところそこに行き着くのだろう。

唐沢弁護士にまつわる被害は、決して殺害予告や名誉毀損だけではない。

そして、カラコロ民の勢いは留まることを知らず、活動領域は広がり続けている。

(前回の記事にも書いたが、ニコニコ動画でのカラコロ民の活動が活発化したのはここ最近のことだ)

この暴走は、いつ収まるのか。そもそも収まることがあるのか。

これからも注視する必要があると考えている。

あなたが知っている事件の裏に、カラコロ民がいるのかもしれない。

以上

 

付記

唐澤貴洋wikiは、2015年6月14日にサーバーがインドに移転したとのこと。

その結果、前回の記事のリンク差し替えを行っている。

 

フジテレビ番組「池上彰 緊急スペシャル」捏造事件に残された問題

フジテレビが2015年6月5日に放送した、「池上彰 緊急スペシャル!知っているようで知らない韓国のナゾ」において、インタビューで韓国人が回答している内容と、テロップの内容が全く異なり、捏造されていると大きく話題になっている。

この騒動はネット上での韓国語が分かるユーザーによる指摘が相次いだことで発覚した。

そして、本日6/29にフジテレビによる謝罪文が掲載された。

お詫び
6月5日に放送した金曜プレミアム「池上彰 緊急スペシャル!」において、韓国の方に日本についてインタビューしているVTRで、2カ所合わせて約10秒、翻訳テロップ並びに日本語吹き替えナレーションの内容と異なる映像を、誤って使用していたことが分かりました。

(1)女性がインタビューに答えるシーン
「嫌いですよ、だって韓国を苦しめたじゃないですか」と、答えている部分で、誤って、韓国を好きな理由について話している、「文化がたくさんあります。だから、外国の人がたくさん訪問してくれているようです」という映像部分を使用していました。この女性は、インタビューの別の部分で、実際に「日本が嫌いです」と答えています。
(2)男性がインタビューに答えるシーン
「日本人にはいい人もいますが、国として嫌いです」と、答えている部分で、誤って、「過去の歴史を反省せず、そういう部分が私はちょっと…」と話している映像部分を使用していました。この男性も、別の部分で実際にこのように発言しています。

いずれも、編集作業でのミスに加えて、最終チェックが不十分であったため、誤った映像を放送してしまいました。
視聴者の皆様、インタビューにご協力いただいた方々、並びに関係者の皆様にお詫び申し上げます。今後はこのようなことがないよう再発防止に努めてまいります。

この謝罪文において、フジテレビは、

「テロップは捏造ではなく、実際に回答があったが、誤って別の回答を行っているシーンを放送した」

「編集作業でのミスに加えて、最終チェックが不十分であったため、誤った映像を放送した」

と弁明している。

しかし、この謝罪に対しては、

「本当に言ったのか。該当の映像が無いと信用できない」

という批判が多く挙がっている。私も同意見だ。

ただ、先のことは分からないが、結局動画の公開は無いままに話が終わってしまうのではないかと懸念している。

 

大手報道も、現段階ではフジテレビの言い分をそのまま流しているのみで、この問題が追求されるかは不透明だ。

 

本当に該当のセリフを含んだ動画が存在しているのかはまだ確定はできないが、動画の存在があったとしても残される問題はいくつもある。

 

映像とテロップによる演出効果

特に問題視された、女子高生に対するインタビューにおいては、「文化がたくさんあります。だから、外国の人がたくさん訪問してくれているようです」と回答している箇所において、「嫌いですよ、だって韓国を苦しめたじゃないですか」というテロップを表示した。

フジテレビによると、内容はあくまで「韓国を好きな理由」について聞かれた際の回答であって、日本に対するコメントではないとしている。

しかし、もしそうであったとしても、この映像の女子高生は笑顔で回答しており、自国を誇る際の笑顔が、「嘲笑」としての笑顔にすり替わっている。

これはただの「訳の誤り」で済む問題だろうか?

 

微妙な問題に対する無関心

韓国は、反日思想が根強いとよく言われる。

これ自体はある程度事実なのは間違いなさそうだ。

各種調査でも、韓国の日本への評判は悪い。

(同様に、日本の韓国への評判は悪い)

しかし、番組がこの韓国の反日問題を扱うならば、国への偏見を助長することが無いように細心の注意を払って番組作成をするのが当然だと思う。

しかし、フジテレビはこの番組を放送してしまった。

番組作成自体は下請け会社がするにしても、最終チェックは当然フジテレビで行っているはずだし、しかもゴールデンタイムの番組なのだから関わっている人数はかなりの数に及ぶはずだ。

にも関わらず、誰もまともにインタビューのシーンをチェックせずに放送まで進んでしまうこと自体が異常だ。

しかも、生放送ならまだしも録画番組(あるいは録画映像)においてのミスは考えられない。

韓国語が分かる人を一人チェックに使っていればまず防げた問題だろう。

微妙な問題を扱っているという自覚が全くなかったのだろうか。

 

放送後も気付かず放置

こちらの方がより悪質かもしれない。

この問題についてフジテレビは、

いずれも、編集作業でのミスに加えて、最終チェックが不十分であったため、誤った映像を放送してしまいました。

 としているが、「誤った映像を放送」しただけではない。

「そのまま24日間も問題視せずに放置した」のだ。

放送があった6/5から、6/29に謝罪するまで、問題についてなんのアクションも起こしていない。

しかも、アクションを起こしたのはネット上で批判が噴出したからであって、決してフジテレビ側で問題に気がついたわけではない。

 つまり、フジテレビは番組の事後チェックもまともに行っていないということだ。

 

「吹き替え」により完全となる捏造・誤報

放送しっぱなしで、放送後には一度も外国語テロップが正しいかのチェックをしない。

これでは、フランス語、ドイツ語、イタリア語等テロップはもちろん、英語の翻訳テロップですら全く信用できない。

今回の事件は、かすかに元の発言が聞こえたから発覚したものの、完全に日本語で吹き替えられ、元の発言が聞こえない形式の番組においては、捏造・誤報がバレることはほぼありえない。

なんせ、番組スタッフは放送前、放送後と翻訳をまともにチェックせず、吹き替えにより視聴者は正しさを確認できない。

内部告発でも無い限り、バレる恐れは皆無だ。

 

日常的に行われる「嘘テロップ」

手元に無いのでやや不正確になってしまうが、『日本人のためのアフリカ入門』という本において、人気を博した「あいのり」という番組の嘘が暴かれていた。アフリカの国を特集した回では、事実を多く捻じ曲げた内容となっており、現地の人々のセリフも多く改変されていたという話が書かれていた。

著者の白戸圭一は、これは「アフリカは貧しく未開で、部族対立が激しい」といった一般的な先入観に合致した番組作りが視聴率を稼げるという考えを元に作成されたからではないかと語っていた。

今回の番組に限らず、「番組の趣旨に合致したテロップを流すこと」を至上命題にして番組作成されることは多々あるのだろう。

 

番組スタッフが確認できないなら、せめて・・・

今回の問題が発覚したのは、ひとえに元の音声が残っていたことだが、これはフジテレビの良心というわけではあるまい。

しかし、今回のような事件が当たり前のように起きるとしたら、日本語完全吹き替えによる完全犯罪を防ぐためにも、せめて(今回のように)元の音声を残しておいて欲しい。それを、最低限の番組の矜持として欲しい。

 

動画が提出されなければ、もっと深刻な問題が多く挙げられるだろうが、仮に動画があったとしても以上の問題があるため、このまま収束すべきではないと思う。

以上。

 

 

被害規模をつかむための、数字と事例で見る「唐澤貴洋」弁護士

唐澤貴洋弁護士にまつわる問題については色々語られているが、以下の記事が話題になっていたので情報を補足したい。

 

 

この記事を読めば被害の概要はわかると思うが、被害規模については少々わかりづらい。

この弁護士にまつわる事件が長く続いている理由を、数字と事例でまとめた。

 

被害は2012年3月頃から

事件の舞台は2chの「なんでも実況J」、通称「なんJ」という板となる。

3年間にわたる煽りレスや自分語りなどでなんJ民に嫌われていた、コテハン「八神太一」の個人情報が特定され、このコテハンを叩くレスが大量につけられることになる。

2012年3月、この「八神太一」は誹謗中傷を止めるために、弁護士を雇うことになる。そこで白羽の矢が立ったのが弁護士の唐澤貴洋氏である。

これが悲劇の始まりとなる。

2chの性質としてコテハンは嫌われやすく、その中でも叩かれる要素を多く持っていた「八神太一」はある種必然的にバッシングされてきた。

そして、これは実態として2chでは非常によくあることである。

それの良し悪しは別として、「死ね」は挨拶と呼ばれるくらい、罵倒の言葉であふれているのが2chの特徴だ。

そんな2chでの日常風景であるコテハン叩き(すでに個人情報が割れているので実態は個人攻撃だが)に興じた22人のIP開示が行われた。

これがなんJ民の怒りを買ったのは、ある種必然ではあった。

自分たちの遊び場に、自分たちが普段から行っていることの延長に対し、IP開示という攻撃を仕掛けてきた弁護士は、最初からなんJ民にとっては敵でしかなかった。

とはいえ、最初は唐澤弁護士への誹謗中傷は控えめであった。

逮捕されるのが怖かったからだろう。しかし、IP開示は行われても、そこからの裁判沙汰に発展しなかったことから、なんJ民は徐々に誹謗中傷・殺害予告のチキンレースを始めることになる。

 

以下に、2012年の唐澤弁護士となんJ民をめぐる騒動をまとめた(誹謗中傷を含む)まとめ記事がある。

恒心年表/2012年 - 唐澤貴洋wiki

これを見ると、いかになんJ民がこの弁護士に執着しているかが分かるだろう。2013年以降も騒動が収まっていないことも、この記事からリンクされている他の年の一覧を見ることでわかる。

 

まとめwiki 記事数432

上記の「唐澤貴洋Wiki」では現在、432の記事が作成されている。

数を増やすための記事が多数あるとしても、この記事数は参加者の異常な執念が無ければ不可能な数字だろう。

なんせ、有名人でもなんでもない、一般の弁護士に関するテーマだけでこれだけの数なのだ。

異常さはこれでもよくわかる。

 

殺害予告・誹謗中傷95万件以上

これは、2014年5月の毎日新聞記事などに記載されている数字である。

「明日、唐沢弁護士をナイフでメッタ刺しにして殺す」と書き込んだ男が逮捕されたことを報じた記事において記載された件数だ。

弁護士はインターネット上で名誉毀損(きそん)を受けた人の被害回復に取り組んでおり、2012年3月、2ちゃんねるに違法性がある書き込みをした人のIPアドレスを開示請求したところ、サイト管理者に自身の名前や肩書を公表された。以降、殺害予告や中傷の書き込みが約95万件確認された。

 

http://megalodon.jp/2014-0508-1330-50/mainichi.jp/select/news/20140508k0000e040237000c.html

2012年3月以降、約2年で95万件。

上記記事から1年が経った今、単純計算で150万件以上の誹謗中傷が行われていることになる。同一人物や、コピペも多いだろうが、それでも凄まじい数だ。

真偽は不明だが、現在日本で最も誹謗中傷にあっている人物であるという意見もある。

 

家系図まで辿られる

以下、真偽不明ながらwikiより。この件の闇の深さを感じる記事だ。

唐澤貴洋の親類縁者一覧 - 唐澤貴洋wiki

恐ろしいのが、この記事についてはただの誹謗中傷でなく、ある程度事実を元に調査されている形跡が伺えることだ。

この恐ろしさは上記リンク先に飛んでもらう以外に説明が難しい。 

そこらの歴史上の有名人物の家系図よりも詳細なデータが記載されていることに戦慄するだろう。

 

Googleの地図書き換え事件の背景

 以下の記事が話題になったことがある。

www.asahi.com

 一見すると今回の件に関係が見られず、ブコメでもなんJ民との絡みでないコメントをしているユーザーが多かったが、これもなんJ民が関与している。

記事には警視庁本部が「恒心教警視庁サティアン」に書き換えられたと記載されているが、唐沢弁護士の設立した弁護士事務所の名前が「恒心綜合法律事務所」であることに由来している。

他にも、唐沢弁護士に関連した名称の改ざんが多くみられた。

この事件にもなんJ民は関与していたのだ。

 

なんJ民とカラコロ民

今まで、なんJ民と呼称していたが、正確には「カラコロ民」と呼称すべきかもしれない。カラコロ民とは、「唐澤貴洋殺す」というフレーズを「神聖6文字」と呼称し、唐澤貴洋ネタで会話するユーザーたちのことを指す。

唐澤貴洋殺す - 唐澤貴洋wiki

唐澤貴洋を殺すという意味を含んだスレタイがついたスレッドを「カラコロスレ」と呼び、カラコロスレは唐沢弁護士に関するレスで全てが埋まる。

そのレスの中には、殺害予告を含んだものも多い。

そういう異常事態が何年も続いているのだ。

上記の経緯からなんJ民が多いのは確かだが、全てのなんJ民がカラコロという文化を肯定しているわけではなく、当然ながら批判的なユーザーも多く存在する。

しかし、それによってカラコロ民が消滅することはなかった。

 むしろ今、勢いは増していると言っても過言ではない。

 

第14回MMD杯を独占

ニコニコ動画にて、MikuMikuDance(MMD)という3D映像作成ツールを使用した動画で獲得したマイリスト数により競われる大会(MMD杯)が半年ごとに開かれている。

大会の開催中は、ニコニコ動画のランキングでMMD杯の動画を目にすることが多い。

そんな中、2015年1~3月に開催された第14回MMD杯において、唐沢弁護士をネタにしたMMD動画が、総合優勝、準優勝、健闘賞の3冠を獲得してしまった。

補足しておくと、普段のMMD杯がこういう不謹慎ネタで埋まるということはなく、どちらかと言うと、「東方」「艦これ」といった萌え系コンテンツが上位に来るような大会である。

多大にマイリスト工作などが行われた影響もあるだろうが、「カラコロ」がなんJ板にとどまらず、他の場所にまで影響を与えていることがよくわかる。

しかもこれが今年開かれた大会での出来事であることからも、勢いが落ちるどころか加速している現状が浮かび上がる。

 

まとめ

以上、ややトピックスめいた記事になってしまったが、よりこの件の闇の深さがわかったのではないだろうか。

この件については、他にも語ろうと思えばまだまだ語れるネタがあるだろうがキリが無いのでこれくらいにする。

逮捕者が出ているにも関わらず止まらない誹謗中傷と殺害予告。

この件がどのような形で終焉を迎えるかはわからないが、日本のネット文化史の1ページを刻むくらいには大事になっているように思える。

ネットの闇は深い。

 

以上。

 

追記:記事中のリンクを修正しました。

また、続きの記事を書きました。

社畜めうと「ひぐらしの鳴く頃に」の共通点と必然性。 または「美少女を壊す」ということ

「芽兎めう」というキャラクターが今注目を浴びている。

 

『ひなビタ♪』という音楽系の企画において登場するバンド「日向美ビタースイーツ♪」のメンバーという位置づけのキャラクターだ。

このキャラクターに本来存在しなかった、「社畜としてのめう」「現代につかれためう」という形での消費のされかたに関して言及が相次いでいる。通称「社畜めう騒動」 と呼ばれている。

 

leather770.hatenablog.com

 

b.hatena.ne.jp

 

特に社畜めうが誕生するまでの経緯は以下が詳しい。

de0.hatenablog.com

 

社畜めう」という二次創作的なキャラ設定に反発を覚える人もいるようだ。

私はこのキャラクターに思い入れが無いこともあってか、これを楽しんでいる人たちに共感してしまう。

これにはいくつか理由があるが、少し過去を振り返りたい。

 

ブームとなった「ひぐらしのなく頃に

私は、アドベンチャーゲームが大好きだということは過去の記事で触れた。

mahiru123.hatenablog.com

現代アドベンチャーゲームを語る上で外せない作品の一つに、ひぐらしのなく頃にがあると思う。

未だにこの作品は名作だと思っている(オチは最悪だが、罪滅し編までは非常に面白い)。

この作品は、「日常から非日常への転落」がテーマの一つになっている。

日常において、主人公の前原圭一と、友人である竜宮レナ園崎魅音と詩音、北条沙都子古手梨花は学校生活を満喫している。

時折シリアスな雰囲気を見せるものの、ほとんどはギャルゲーも真っ青のドタバタ(ラブ)コメディであり、同人なのも手伝ってか、やりとりにはある種の寒々しさもある。

しかし、この雰囲気はあるときを境に一変する。

富竹ジロウが死亡するとともに、物語は加速度的に真剣味を増し、ついには上記のヒロインたちにも死をもらたす。

 

ひぐらしの1作目である「鬼隠し編」は、おおよそ8~10時間くらいのボリュームだが、その半分近くはドタバタコメディが占めている。

人によって印象は異なるだろうが、私にとっては日常編の大半は苦痛であり、場合によっては流し読みしながら非日常編に話が移るのを待っていた。

このゲームはなぜこんな構成なのか。そしてなぜこの作品は大ヒットしたのか。

勿論、「悲劇を強調するため」、「物語をより効果的に演出するため」であり、そしてこの作品がミステリーを謳っていた以上、「謎を生み出すため」に悲劇が起こることは当然ではあった。文章も人を引きつける力を持っていたのは間違いない。

だが、それだけでヒットしたとは思わない。

ここには、平和な日常を送る「美少女」たちの、絶対的に見えた平和が壊れることへの欲望がある、はずだ。

 

萌えアニメと幸福と虐待

2chを中心に、ときおり萌えアニメのキャラクターが虐待される絵が話題になることがある。私はその系統の絵には面白みを感じないが、これを求める人がいるのはわかる気がする。

萌えアニメのキャラクターは、基本的に全員幸せだ。

この系統の作品には性格の悪い人物はほぼ登場しないし、多少のトラブルがあったとしても、それほど深刻な事態にはならない。

私は、この「萌えアニメ的幸福世界」が正直苦手だ。

これに癒やされる人が多数いることは知っているが、私はこれを見ていると、癒やされるどころかどこかイライラしてくることがある。

「無条件に幸せ」な人たちに、自分が得られることの無い幸福を見せつけられているようでイラつくのか。

あるいは、努力して幸せをつかむという公式にマッチしない、「努力しなくても幸せ」という光景に納得できずイラつくのか。

自分でも理由ははっきりしない。

しかし、自分と同じように思っている人は多いのではないか。

萌えアニメ」は、アニメの中でも批判されることが多いが、それは決して萌えアニメが内容が無く、低質だという理由だけではないはずだ。

 

そして、この不満は、「萌えアニメのキャラクターもやはり辛い思いをしている」というフィクションによって、緩和することができるのだ。

社畜めうに見る聖域を破壊する魅力

話を芽兎めうに戻す。

芽兎めうは、現代のお気楽萌え文化の上に存在するキャラクターの典型だろう。

会話においてネットスラングを多用し、語尾に「めう」をつける電波娘。

現実にいたらあまり幸せにはなれなさそうな、強烈なキャラクターを持つ彼女は、しかしこの『ひなビタ♪』の世界では当然、幸せに暮らしている。

社畜めう」とは似ても似つかない。

むしろ、それが今回のキャラクター設定の要因になっているのだろうと思う。

 らき☆すたが流行したときにも、「主人公のこなたはリアルならいじめられている」という感想があったし、「泉こなた」や「柊かがみ」が大学で孤立しているという設定のストーリーが一部で流行した。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪いという漫画が人気になったことがある。本当にモテない(どころか友達もいない)オタク女子が主人公だが、これは「リアルこなた」を表現した点も人気が出た理由の一つだろう。

 

そう、「脳天気で幸福な世界に住む美少女」が「不幸になったり苦労したりする」ストーリーには、一定の需要が確実にあるのだ。

 

そもそも昔から、アニメに限らない話であるが主人公は苦労して幸せをつかむのが普通だった。

あるいは、サザエさんちびまる子ちゃんの世界のように、決して不幸ではないが、底抜けに脳天気な幸せを表現しているわけでない、「現実」を反映した世界があった。 

 決して、「脳天気な世界観」に満足しない人々はおかしくともなんともないだろう。

この欲求が、あくまで二次創作の範囲内でキャラクターに対して「聖域を壊す」形で現れても、それはごく普通の欲求なのだろうと思う。

 

付記すると、「社畜な萌えキャラ」というコンセプトはあまり多く見られないので、新鮮であったことも流行った理由にはあるだろう。ブラック企業批判が喧しい現代のネット状況を反映しているという点が興味深い。

 

以上。

MVNOの難しさと宣伝文句の問題点 低リテラシーの「老害」と高リテラシーの「若害」

MVNOについて、ITについて「低リテラシー」なシニア記者が綴った日経ビジネスの記事が話題になっている。

business.nikkeibp.co.jp

 

内容は、楽天モバイルがMVNO(仮想移動体通信事業者)について開いた勉強会に参加した筆者が、MVNOへの素朴な(低リテラシーな人間から見た)疑問をぶつける内容となっている。

この記事については、MVNOに批判的な内容にも読めるとともに、記事タイトルがいかにも難癖つけそうな怪しい雰囲気を醸し出していることもあり、賛否両論となっている。

ITリテラシーの低い筆者による的はずれな記事として、「老害」というワードを使った批判コメントも散見される。

この記事は果たして「老害」による記事だろうか?

 

MVNOの問題点

MVNOについては、最近は一般に「格安スマホ」として多くの宣伝がなされている。

今回の記事で対象となった「楽天モバイル」を見てみる。

mobile.rakuten.co.jp

 

内容を見ると、低リテラシーの人に難しいからか、MVNOの文字は使用されず、宣伝文句として「安心・お得な格安スマホ」と謳っている。

商売としては当然かもしれないが、リテラシーが低い人間には難しいということを匂わせる記述は見当たらない。

 

KDDIの「UQ mobile」もMVNOだが、「春の格安スマホデビューキャンペーン」を実施している。

 

今までガラケーで過ごし、スマホを所持したことが無い、低リテラシーが多いであろう層に対し、MVNOへの移行を推奨していることになる。

 

TVCMでも、格安スマホの宣伝は激しく行われている。

ここから言えるのは、低リテラシー層がMVNOに移行する可能性は十分あるということだ。

そして、商売上の事情から、リテラシーが低い層には扱うことが難しいという点を契約時に顧客に伝えることはあまり期待できそうもない。

 

老害」呼ばわりへの疑問

私としては、該当の日経記事の記者は実はリテラシーが高いのではないかと思っている。

リテラシーが本当に低い人間はああした文章は書けないのではないか。

そして、今回の記事は、格安スマホ(MVNO)に興味はあるがリテラシーが高くない層にとって、非常に興味深い記事になるに違いない。

今回の記事は、「高齢者層」を中心としたリテラシーが高くない層を中心に、MVNOは実はあなたたち向けじゃないということをユーモラスに伝えた記事なのだ。

「騙される」可能性がある低リテラシー層にとっては、非常にためになる記事である。

それにも関わらず、この記事は一部の人には「老害」と批判される。

 

人は何かを知っていると、それを知らない人間をバカにしがちだ。

特に、それが実用的な知識になればなるほど、「知らない方が悪い」と見下してしまう。

IT関連のテーマについては、傾向としてはやはり「若年層」の方がリテラシーが高く、「高齢者層」になればなるほどリテラシーが下がる傾向にあるだろう。

この記事への批判者は、あるいは低リテラシー層への配慮を無視した「若害」ではないか?

 

リテラシーが低い」ことと「だます」こと

私個人としては、「老害」という言葉も、(一部で使用されているらしい)「若害」という言葉もあまり好きではない。

問題の本質からずれた、罵倒するための言葉という感じがするからだ。

今回の記事も、一見すると「ITリテラシーの無い老害がMVNOに対して無知から来る的外れの批判を繰り返す記事」と見える方もいるのだろう。

しかし、上記のMVNOによる「初心者でも安心、スマホデビューでも安心の格安スマホ」という宣伝文句は問題にしないのだろうか。

記事批判者が言うように、MVNOが「低リテラシー層に向けたサービスでない」のなら、上記謳い文句はユーザーを騙しているということではないか。

にも関わらず、MVNO側の宣伝方法を問題視せず、MVNOの難しさや不便さを「勉強会」でぶつける行為に批判が向かうのなら、それは「リテラシーの高さ」が視野を曇らせていないか。

「自分はMVNOの欠点や難しさを知っている。」

「それを知らない方が悪いのだから騙されても仕方がない・・・?」

人は、なんでもそうだが自分が知っている事柄に強く価値を見出すものだ。

知識は宝だ。

しかし、知識はときに人を狭量にする。

知識を他人を攻撃するために使い、他人をバカにするために使う。

それではお互い、不幸ではないだろうか。

ネットでは、IT関係で何らかのトラブルを抱えた人間に対し、「知らない方が悪い」とバカにする風潮があることを強く感じる。

しかし、ときとして低リテラシー者の視点に立って考えてみることで、新たな視点が開けるのではないかと思う。

 

補足

とはいえ、現代社会でITリテラシーが不足していることは、色々な問題を生むことは確か。

リテラシーが低い方についても、現状で問題ないとせず、学習する努力もして欲しい。

「騙してくる」業者に対しては、やはり知識は武器なのだ。

双方の歩み寄りがあれば、上記のトラブルも減少するだろう。

 

以上。

 

アニメーターの給与問題を、「夢追い人」だから問題ないとするロジックは絶対おかしい

アニメーターの給与が安すぎるということで、話題になっている。

「動画」担当の平均年収は111.3万円。月に10万も貰っていないことになり、どう考えてもまともに生活することはできない。

nlab.itmedia.co.jp

www.itmedia.co.jp

dobonkai.hatenablog.com

この話題への反応を見ていると、

・「趣味」みたいなものだからしょうがないという意見

・「アーティスト」や「漫画家」と同じで、夢を追いかけている間に収入が少ないことは当たり前

というロジックでこの低収入を正当化する言説が目につく。

しかし、この言説は全くもって納得できない。

以下、反論。

 

「趣味」説への反論

まず、「趣味」みたいなものってのはまったくもってナンセンスだろう。

自分の好きなことを仕事にしたら収入が無くてもいいはずがない。

それが基本的に自由選択でなく、一定の時間に一定の処理を求められるのなら、それが趣味のはずがない。

そもそも、1日に費やす時間が平均11時間の趣味なんてニートしか実現不可能だ。

 

「売れないドリーマーは定収入で当然」説への反論

アーティストも漫画家も小説家も、売れなければ収入はタダ同然だろう。

これは非常に厳しい世界だが、その代わりとして基本的には拘束時間が存在しない。

彼らは会社に所属していないので、自由は保証されている。

だから、実際に彼らは低収入を補うためにバイトをすることもあるだろう。

アニメーターに時間の自由はあるだろうか?

平均労働時間が11時間の上に、一ヶ月の平均休日は4日が最も多い。

どう頑張ってもバイトで補える時間は殆ど無い。

仕事に自由も無く、バイトの時間も無いのに本収入が少なくてどう生活しろというのだ。

 

そもそも、根本的なところとして、「アーティスト」や「漫画家」、「小説家」志望の人たちの夢は明白だ。

アーティストとして、漫画家として、小説家として生活でき、評価されることであろう。また、成功者には莫大な富がもたらされる。

そして、上記の仕事はどこまで行ってもやることは基本的に同じで、ランクアップするとディレクターになったり、監督になったりして部下を指揮する立場になる一般的な会社的システムになっているわけではない。

 

アニメーターは、アニメ監督やアニメ会社の上層部の仕事がしたくてアニメーターになるのだろうか?

そういう人もいるだろうが、現実として少数派ではないか。

アニメに関わる仕事をしたいからアニメーターになるのであって、決してごく一部の人間しか栄光をつかめない、人気者の著名人になりたいわけではなかろう。

アニメーターの仕事はどう考えても上記の人気商売とは似ても似つかない。

それは、目指すものが一種の「スター」である華やかな職業と、やっていることは一会社の業務に過ぎず、本人が作品をコントロールできるわけでもない一般的な業務を行う職業との絶対的な差だ。

さらに言えば、スターになれば収入は天井知らずの上記職業に比べて、アニメ制作に関わるなかでトップに位置する「監督」ですら、平均年収648万と、他の職業と比べても夢がない。

 

個人的結論

やはり、アニメ業界の給与はあまりに酷すぎる。

いくら法律の穴を抜けて合法だとしても、実質的には違法状態のアニメ企業が大半なのではないか。

アニメ業界がこの水準の給与を払うことでしか運営できないなら、産業の構造が狂っているのだから、多少の倒産があったとしても改善しなければならないと思う。

場合によっては国の支援も必要だろう。

あくまで会社で拘束され、労働している真っ当な人間を、ヘタすれば借金を増やしつつ労働させて、体をボロボロにして使い捨て、路頭に迷わせる。

そんな業界があっていいとは思えない。

 

以上。

 

 

 

「金八先生」で炎上した理由。またはアドベンチャーゲーム論

3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」というゲームがある。

チュンソフトが2004年に発売したアドベンチャーゲームで、第9回「CESA GAME AWARDS」優秀賞を受賞するなど、高い評価を得ている。

 

と、まるでこのゲームを知っているかのように書いているが、私はこのゲームを未プレイである。にも関わらずこのゲームに関する記事を書こうと思ったのは、以下の記事が発端だ。

arrow1953.hatenablog.com

 

「サブカル 語る」という名のこのブログは、

「誰が買うんだこんなゲーム その2 -金八先生の体験ゲーム-」

というタイトルで今回のゲームを取り上げた。

作品を貶しているようにしか見えないタイトルである。

記事内容を見てみると、ゲームを全否定しているような内容では無いが、「売れなかった残念なゲーム」として最初からネガティブな先入観のもとで作品を語っていることがよくわかる。特に以下の文。

 このゲームの知名度を調べるため

3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」でYAHOO検索をしたら

ヒット数が50,200件だったのを見ると、あまり売れなかったんでしょう。

「売れなかったが名作」って主張だったり、「面白いのに宣伝やマーケティングに失敗して売れなかった残念な作品」って主張なら理解できる。

だが、この文章はただただ売上が少ないことをあげつらっているだけ(しかも後述するが実際は売れているゲームである)。

 

案の定、この記事には批判が殺到。このことへの弁解記事が以下になる。

arrow1953.hatenablog.com

内容は自己弁護に終始している。

 

まあ、結局上記の記事でも批判されて、さらに弁解を重ねたのが以下の記事になる(さすがに次の記事は無いので大丈夫。・・・今はまだ)

arrow1953.hatenablog.com

 

この辺への反論は以下の記事で十分語られているので省略する。

fujipon.hatenablog.com

 

ちなみに、「サブカル 語る」の筆者は馬鹿にする意図は無いと主張しているが、「誰がこんなゲーム買うんだ?」の第一回目は以下の記事で、完全に馬鹿にしている。

arrow1953.hatenablog.com

ゲームのタイトルも「THE カメラ小僧」。

タイトルからもうクソゲーが放つ特有の香りが漂っています。

初期のプレステのゲームじゃねーのか?と思うほどに

動きがとても不自然な・・・っていうかキャラの動きがカクカクして

表情がマネキンみたいな女の子がこちらを上目遣いで覗き混んでて気味悪い。

調べてみたら中古でそれなりに出回っているみたいなので

酔狂な人だったら金をドブに捨てる気持ちで遊んでみてもいいかも

この「誰がこんなゲーム買うんだ?」という企画は、タイトル通りに、馬鹿にする目的でゲームを紹介するものとして始まっている。

 

私の中のアドベンチャーゲーム

さて、本題に入る前に文章を使いすぎた。

読者の中には、「お前もゲーム未プレイなのに偉そうだな」と思われた方もいるかもしれない。

しかし、私はこのゲームについてまるっきり知らない立場ではない。

なぜなら、私は「チュンソフ党」の信者(チュンソフト作品の熱心なファン)だからだ。

チュンソフトのゲームは常に注目していたし、

弟切草

かまいたちの夜

街 〜運命の交差点〜

かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄

かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相

428 〜封鎖された渋谷で〜

真かまいたちの夜 11人目の訪問者

極限脱出 9時間9人9の扉

極限脱出ADV 善人シボウデス

シレンシリーズ」

は全てプレイしている(わかる人にはわかるであろう、いくつかの抜けているゲームはプレイしようと思いつつもまだ出来ていない)。

私は、昔はともかく最近は殆どアドベンチャーゲーム(ADV)以外はプレイしていない。複雑なゲームに時間を割く元気がないのだ。

しかし、それゆえにADVについては思い入れが深いつもりだ。

チュンソフト以外が作ったADVについても目ぼしいものは目をつけプレイしているし、未プレイの名作ADVレビューを見ると期待(と少しの不安)でいつもワクワクする。

この「金八先生」も、プレイしたいとは思いつつもタイミングを逃していたゲームだ。だから今回の騒動をきっかけにプレイすることにする。この点は「サブカル 語る」の筆者に感謝する。ただ、筆者がこのゲームが評価されて欲しいと思って記事を書いたなんて絶対に認めないけれど。

 

アドベンチャーゲームと「サブカル」

彼(彼女?)は、「サブカル」を語った、のだろうか。

金八先生」はサブカルだろうか。

ゲーム全体をあえてメインカルチャーサブカルチャーに分けたなら、

メインカルチャーRPG・アクションなど

サブカルチャーアドベンチャーゲーム・シューティングなど

という分類がされるだろう。

アドベンチャーゲームは、確かにサブカルチャーだ。

でも、だからこそ、アドベンチャーゲームのファンはそれぞれ、アドベンチャーゲームに強いこだわりがあると思う。

そもそも、アドベンチャーゲームはマイナージャンルで、それゆえゲームの絶対的な本数が少ない。その中で、名作と呼ばれるゲームは本当に少なく、年に2~3本あれば豊作なくらいだ。

そこで、飢えをしのぐために名作ギャルゲーに手を出す人も多いのではないかと思う。

(ギャルゲーなんて疑似恋愛を楽しむだけの作品、と思っている人も多いだろうが、一部作品は本当にシナリオが素晴らしく、決してそこらの小説に劣るものではないのだ。Ever 17はジャンルこそギャルゲーとなっているが、間違いなく傑作の一つ。)

何が言いたいかと言うと、著者が思っているほど、このゲームはマイナーでは無いということだ。

 

アドベンチャーゲームの売上

私は、アドベンチャーゲームのコア層はせいぜい10万人程度と考えている。

つまり、普段アドベンチャーゲームなんてやらないような層がプレイしない限り、10万本を超える売上を出すことはできないのだ。

この、コア層の壁を乗り越えた「逆転裁判」ですら、初代の売上は10万に届いていなかったのだ(今は新作が出ると30万本くらいは行く、完全にコア層を抜けた作品になった)。

ネットで大騒ぎになり、大ヒットとなったシュタインズゲートも30万本越えくらい。

ダンガンロンパは1が25万、2が20万くらい。

ここから、私はアドベンチャーゲームの最大値はほぼ30万本と考えている。

ゆえに、アドベンチャーゲームで10万本は大ヒットで、30万本は(新作で言えば)5年に1度のクラス(神ゲー)なのだ。

日本に推定10万人ほどいるアドベンチャーゲームファンたちは、数少ない名作アドベンチャーゲームに飢えている。

だから、名作ゲームは、たとえプレイはまだしていなくても名前は知っているし、これからプレイしたい作品も多いし、何よりこのジャンルを愛しているのだ。

ゲーム性がない、紙芝居だ、一本道だ、そんな風に馬鹿にされたり、見下されたりしながらもこのジャンルにしがみついているくらい好きなのだ。

ただ、言わせて貰うとこのゲームはやはりマイナーではあります。

アドベンチャーゲームで10万本の売上げがある!とコメントしてくれた人も

おりましたが、確かにそのジャンルで10万本はヒット作ともいえます。

と書いているが、あなたは本当に、アドベンチャーゲームで10万本はヒット作のラインだと知ってたのか。

絶対に知らなかったと断言できる。

このゲームを、「アドベンチャーゲーム好きなら聞いたことがある名作ゲーム」を、「ネタ」にすることが「面白いんじゃないか」って認識でしか扱えないような人間がアドベンチャーゲームについて詳しいとは到底思えない。

自分が知らなかったにも関わらず、知っていたかのように振る舞うのはあまり好きではない。

金八先生の放映されていた1980~2011年の平均世帯数は3500万件~5000万件。

平均世帯人数は3人~2.5人。ドラマの視聴率は最低10%前後~最大で40%前後。

これらを考えても全シリーズ通じて延べ5000万世帯、国内で1億人近くの人が

このドラマを知ってると思っていいと思います。その数を考えると

いくらソフトの売上げ本数が10万本あっても多くの人は買っていない。

或いはゲームの事を知らない。納得できない人は身の回りでこのゲームを

知っているかを尋ねてみて下さい。

10人のうち多くて1,2人程度がゲームを知っている程度だろうと思います。

当たり前である。アドベンチャーゲームのリーチが最大30万なのに、ドラマのリーチと比較すること自体がアドベンチャーゲームを理解していない証拠だ。

著名人とコラボしてもこの限界はほぼ変わらない。

PSPの「AKB1/48 アイドルと恋したら…」というゲームは40万本売れたが、ゲームとシナジーが高いであろう、ファンが数多くいるAKBですらこの売上が限界なのだ。

 

そもそも、アドベンチャーゲームに限らず、実写(著名人)とゲームは相性が悪く、実写ゲームで評価が高いゲームはごくわずかだ(だから、ゲーム「街」も名作である割には売上は大きく伸びなかった)。

私もそうだが、アドベンチャーゲーム好きはむしろそういうタイアップのイロモノを不安視するので、「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」は、金八先生ブランドが足を引っ張った可能性は大いにある(その点は著者の指摘の通り)。

でも、だからこそ、むしろタイアップものでこれだけ売れて、未だに名作と評価されているものを、ただただ売上を減じた原因である、短絡的な印象そのままで語る行為に、浅はかさしか感じられなかったのだ。

 

炎上の原因

私は、今回の炎上の原因は、「やってもいないゲーム」を「検索結果と動画」のみで「馬鹿にした」ことではないと思う。

現に、「誰がこんなゲーム買うんだ?」の第一回目記事は炎上していない。

実際はより正確に言うなら、「アドベンチャーゲーム」という、「筆者にとってはマイナーでも、ファンが根強いジャンル」の「名作として名高い作品」を浅はかに「ネタ」にしたことが原因と言っていいだろう。

未プレイでネタにしたFF、ドラクエだったら、批判も起きるだろうが、同意する人も多いのではないか。なぜなら、FF、ドラクエはコア層以外にリーチしすぎた結果、本来は対象でないユーザーもプレイし、結果多くのアンチを生んでいるからだ。

名作アドベンチャーゲームには、殆どそれがない。アドベンチャーゲームは基本的にコア層しか買わないため、それほどターゲットがブレない。だから、私は名作とされるアドベンチャーゲームは殆ど全て楽しめた。中には楽しめなかった作品も無いではないが、それでも評価される理由は納得できることが殆どだ。

だから、名作アドベンチャーゲームにはアンチが少ない。評価が高まれば必然的にアンチは現れる(本来のターゲット以外に届くから)が、それでもアンチがあまり出てこないのは、コア層の支持が厚いからに他ならない。コア層以外のプレイヤーが大多数であるFF、ドラクエとは大きく違うのだ。

 

最後に

筆者が、これからもサブカル語りを続けたい、しかも内容を知らないにも関わらず語りたいと言うなら止めはしない。

そういう芸風ならそれはそれでありだろう。

ただ、もしサブカルにリスペクトがあるのなら、そのサブカルチャーにおいて「名作」との評価が高い作品を「一般人にとってはマイナー」という理屈でネタにするのはやめた方がいいと思う。

正直なところ、アドベンチャーゲーム界に置いてもクソゲー扱いされているゲームに関しては、馬鹿にした未プレイレビューをしてもそう叩かれはしないと思う(code_18とか四八(仮)とか。まあこれも叩かれすぎて可哀想な気はする)。

ただ、やはり未プレイレビューは底が浅いと思われるリスクは覚悟しなければ続けられないんじゃないかな。

 

以上。

 

ついでに

azanaerunawano5to4.hatenablog.com

互助会は・・・やめようね!